今日は、小学校受験の考査でも試される「創造力」についてお伝えして参ります。
「創造力」とは
新しいものをつくりだす能力。
解答が1つだけではないような課題における思考,すなわち発散的思考の能力と関係があるとされる。
知性の高い人が創造力にもすぐれているとはかぎらず,創造力は知能のほかにパーソナリティ,動機,所属する集団など,さまざまな要因により影響される。
(ブリタニカ辞典より)
小学校受験での「創造力」問題とは
小学校受験の考査では、個別テスト、制作、集団制作、絵画などで「創造力」の有無をみられていますので、過去問題の一部をご紹介します。
【例題1】
風呂敷が机の上に置いてあります。
これは何ですか??
どんな時に使いますか?
いろいろな使い方を考えたら教えてください。
これで箱を包んでください。
風呂敷を見て、物を包むことしか考えられないようであれば創造力がちょっと乏しいかもしれません。
スカーフやテーブルクロス、ひざ掛け、敷物、バッグなどが思い浮かぶといいですね。このような発想も、普段の生活の中から培われていくものです。
現代は何でも手に入る豊かな時代です。だからこそ、「工夫する」ことを習慣化すると小学校受験に関係なく人間力も培われます。
【例題2】
長めのほうきと新聞が机の上に置いております。
こちらを使って、魔法使いになってみてください。
こちらは、即効性と度胸も必要です。
普段から幼稚園や保育園などで真似ごと遊びなどをなさっていれば問題ないかもしれません。ただし、考査となると緊張もあるでしょうから事前準備が必要な方もいらっしゃるでしょう。
恥ずかしがらずに自分を表現できるように練習なさるといいですね。
先ずは、家族の前で歌を歌ったり、もの真似をしたり、絵本を音読したり、自分の作品を発表したりと、お子さんの出来ることからなさってみましょう。
【例題3】
画用紙に形が描いてあります。
こちらの形に何か描きたして絵を完成させてください。
先ずは、描くことに慣れ親しむことから始めましょう。その上で、「形」を意識なさると良いです。
例えば、
〇が二つあったら、どんな絵が描けるかなぁ。
波線があったら、どんな絵が描けるかなぁ。色は何色かな。
などと、お子さんの今までの思考貯金の中から色々と創造してもらうんです。そうすると、思いがけないほどの素晴らしい絵が出来上がるかもしれません。
お子さんも周りの人も皆楽しいですよ。
「創造力」を養うには
タイトルの「子供の創造力は○○を通して養われる!」
の○○は、体験です。
小さなお子さんはスポンジのように何でも吸収しますので、「体験」の内容がとっても重要になります。
その内容も様々ですが、
私は形と色に着目することによって「創造力」がぐ~んと豊かになると考えています。
私の「巧緻性・生活習慣・お行儀クラス」でも、1回目の授業で「〇・△・▢」の形に焦点をあてて、それぞれの形にはどんなものがあるのかを考えてもらっています。そして、普段の生活の中でも、「〇・△・▢」の形に意識して生活するようにお勧めしています。
創造力だけでなく、発想力も養われますよ。
では、一体どんなものがあるでしょう。
例えば、
〇であれば、太陽、月、お盆、お皿、コップの底、フライパン、お鍋、すいか、あんぱん、ビー玉・・・
△であれば、三角定規、サンドイッチ、おにぎり、屋根、ピラミッド、山、東京タワー、三角コーン・・・
□であれば、折り紙、画用紙、コースター、ハンカチ、タオル、食パン、まな板、ノート、風呂敷、スカーフ・・・
まだまだ沢山ありますね。
是非、お時間のある時にお勧めなのが、お子さんとご一緒に行う「〇△□探し冒険」です。
これは、楽しく行うために私が名付けたネーミングですが、家の中に〇△□の形をしたものがあるかどうかを探すという遊びです。ワクワクした気持ちになりますし、新たな発見が沢山あるはずです。
お子さんが何かを発見した時の目をキラキラさせる輝くような笑顔はきっと忘れられないでしょう。
もう一つ、疑似体験できる「絵本」もとても効果的ですよ。
「絵本」を通して、今まで行ったことがない場所へ行ったり、経験したことがないことを経験したりして、笑ったり、驚いたり、悲しんだり、喜んだりと喜怒哀楽を経験できるのすから「絵本」は本当に素晴らしいものです。
しかも、その「絵本」の中では主人公として疑似体験できるのです。
きっと、お子さんは、毎回「絵本」を読む前に「今日はどんな未知の世界へ行けるんだろう~」「どんなことが起こるんだろう~」とワクワクドキドキした気持ちになっているはずですね。
本当に素晴らしい絵本が沢山ありますから、毎日お子さんに沢山の絵本を読んであげましょう。頻出の「お話の記憶」対策にもなりますので一石二鳥です。
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是非、ご家族との関わり、
保育園や幼稚園での生活、
普段の生活などを大切にしながら、
小学校受験の準備を進めてください。
お母様とお嬢様の両方が最も輝く未来を
いつも応援しております。