今日は、行動観察テストで高評価につながるための対策などについてお伝えして参ります。
質問「行動観察テストの対策は・・・?」
あるお母様から、
「行動観察テストの対策はどうしたらいいのでしょうか?」
という、行動観察についての質問をいただきました。
近年、多くの小学校受験の考査では「行動観察テスト」が行われていますので、必須対策の一つでもあります。
そもそも、「何故、行動観察テストが行われるか?」考えてみたことがありますか。
行動観察テストを通して、
お子さんの生活習慣の様子
ご家庭でのしつけ
相手を想いやる優しさ
コミュニケーション能力
などを観られているのです。
つまり、小学校受験の合否は、お子さんのペーパーテストや個別テストでの学習能力だけで判断されないとうことです。
このようなことからも、学校側は、個々を大切に観てくださり、バランスの良いお子さんを求めていることが分かります。
全体の対策としては、
家族という小さな集団生活と幼稚園や保育園などの大きな集団生活を通して、上記に記しました、生活習慣、家庭でのしつけ、他者への思いやりや優しさ、そして、他者とのコミュニケーション力などを年相応に身につけておくことが一番大事です。
そのためには、親御さんがお手本となって、一つ一つお子さんを導いていくことが近道になります。
複数校から合格をいただく子供の共通点
一言でいうと、
「自己肯定感」の高いお子さんです。
この「自己肯定感」というのは、自分自身のことを認める気持ちのことです。
つまり、自己肯定感の高いお子さんは、自分に自信があり、何事にも挑戦していく強い気持ちを持っています。また、気持ちに余裕がありますので、周りの人に優しく親切に接することができます。ですので必然的に、その子の周りには多くのお友達が集まってくると傾向があります。
出題された「共同作業(制作)」の内容例
【ゲーム】
教室では4つのグループに分かれて、1グループ4~8名で風船遊びを行います。
先ず、グループが輪になります。
ゲームの前に、必ず、先生がお見本をみせてくれます。
1)お隣のお友達に「どうぞ」と言いながら風船を渡していきます。
2)「はい」と言いながら、「どうぞ」の時よりも早く風船を渡していきます。
3)○○で、という場所を指示され、自由に風船を回して遊びます。
「○○で」という場所を指示されていますから、
遊びが楽しくて、最初の「○○で」という指示を忘れて、違う場所で遊んではいけないということです。
もし、そうなりそうになったら、「ここは違うよ。○○に戻りましょう。」などと、勇気を出して皆にお声掛けができれば高評価になるでしょう。
【共同作業】
1グループ6名前後で行います。
かごの中に、プラスティックのコップが用意されています。
このコップをグループの皆で協力して、なるべく高く積み上げましょう。
見本として、これから上級生が10個のコップを使って積み上げますので見ててください。皆さんはもっと高く積み上げてください。
そして、「やめてください。」と言われたら、皆で協力して、コップをもとのかごの中に戻して待っていてください。
「やめてください。」と言われても、手を留めずに、コップを積み続けてはいけないということです。そして、皆で協力して、素早く、コップをかごの中に戻せるかと言う点もしっかりと観られています。
共同作業(制作)では、集団での指示を守れるかと言う点がポイントでしょう。
「共同作業(制作)」から観られていること&その対策
この「共同作業(制作)」でのお子さんたちの様子を通して、観られていることがあります。
それは、
お子さんの
1、協調性の有無
2、コミュニケ―ショ能力の有無
3、積極性の有無
4、指示を守れるか
5、自分の意見を言えるか
などです。
仲良く遊ぶ「自由遊び」と違って、皆で意見を言い合って、協力しながら作業(制作)をしなければなりません。
ですので、友達の意見に「うんうん」と頷いているだけでは、大勢の中に埋もれてしまいます。
一歩踏み出す為には、いくつか大事なことがあります。
1、皆に、自分の意見を伝えて、他のお子さんの意見も聞いて、まとめる時には必ず参加しましょう。
2、考査会場には試験官の先生がしっかりとチェックされていますが、大勢のお子さんがいらっしゃれば聞き取れないこともありますので、大き目の声を出しましょう。
3、周りのお子さんに分かるように、声だけでなく、ボディーランゲージを使いましょう。
4、聞いてくれない時には、「私の考えも聞いて、聞いて」と伝えましょう。
5、皆の意見がバラバラだったら、「どうする?」「ジャンケンで決める?」「どうやって決める?」などと皆に相談しましょう。
例えば、
一番先に自分の考えを言う場合には、
「私は、○○がいいと思うけど、皆はどう思う?教えて」などと発することができればOKです。
絶対に、自分の意見が一番だ・・・と思って、皆の意見も聞かずに自分の意見を押し通してはいけません。
このような「意見を言ってまとめる」というやりとりをご家庭で練習してみたり、幼稚園や保育園でも実践して、その積み重ねでお友達とのコミュニケーション能力がアップします。
「頭では分かっているけれど・・・娘は・・・」と、最初の一言が言えない場合には、考えていても全く前進できません。ですので、先ずは声を出す練習をしましょう。
「私は、○○がいいと思う。みんなどう思う?」
「聞いて、聞いて、私は・・・・」
「いい考えだね。私は○○もいいと思っている。」
などと、声を出す、実践練習が重要です。
上達のコツは、相手役のお母様がにこやかに頷きながら聞いてあげ、必ず、言えたら褒めてあげましょう。
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是非、ご家族との関わり、
保育園や幼稚園での生活、
普段の生活などを大切にしながら、
小学校受験の準備を進めてください。
お母様とお嬢様の両方が最も輝く未来を
いつも応援しております。